![]() |
夏休みも真っ盛り。今はまさに楽しい時期だと思いますが、まもなくやってくるのが夏休みの終わり。憂鬱な気分の学生たちの悪巧みを助けるような攻撃ツールが、簡単に手に入る世の中になっています。学校に限らず、オンラインゲームやショッピングサイトなど、日ごろよく利用するサービスも標的になりえます。「若者が軽い、冗談のような動機で行った軽率な行動が、企業などを破滅に導く」例は、国内でもtwitter への不適切な投稿などの影響を見れば明らかです。侮ることはできません。 |
動機は? |
なぜ、学生や子供たちは攻撃をするのでしょう。そこにはいくつかの動機が考えられます。 1. 単に、面白いから。 例えば学校のシステムに侵入し、成績を含むすべての情報を自由にみたり書き換えたりすることができるなら、それは学生にとっては面白いことでしょう。さらに、オンラインで宿題提出やテストが行われている場合には、「システムが落ちれば、宿題もテストもやらなくて済む!」と考える学生がいてもおかしくありません。同時にオンラインゲームなどであれば、チート目的でデータを書き換えたりすることをもくろむこともあるかもしれません。 2. 復讐 学校からの懲罰に対する復讐が目的である場合もあります。見つからずにこっそりと業務を混乱させることに優越感を感じる学生は少なくないかもしれません。日本でも2016年5月に、教師に恨みを持つ高校生が、教育委員会サーバを攻撃し、配下の444台のサーバをダウンさせ書類送検されるという事件が起こっています。また、ネットゲームに関しては、2013年にオンラインゲームのアカウント追放(垢BAN)を受けた15歳の少年が、サーバを攻撃してダウンさせ、逮捕されるという国内事件も発生しています。 3. 成績やデータを改ざんしたい 単位が足りない、出席数が足りないなどの理由で落第目前、といった学生にとっては、不正をしてでも進級したくなるのかもしれません。特に大学の場合、成績が親元に送られてきますから、悪い成績を親に見られたくないがためにシステムへの侵入やデータ改ざんを試みる学生がいるのは事実です。これほど切迫した理由ではないにしろ、ゲームデータの改ざんやチートなども似たような動機として考えることができます。 4. 度胸試し 「やれるもんならやってみな!」的な仲間内の挑発を退けるにはまた勇気がいるものです。断ればいじめやからかいの対象になりかねませんし、逆に挑戦を受け入れて成功すれば、仲間から賞賛を浴びることになるのです。共通の学校や、人気のゲームやショッピングサイトであればあるほど、こういった度胸試しの対象になる恐れがあります。 |
こちらもオススメ!あわせてよみたい! DDoS攻撃のすべてがわかる!? |
© Radware Ltd. 2016 All Right Reserved. |
![]() |
![]() |
「闇ネット」が加速する、学生のサイバー犯罪 |
こんな若気の至りのような瑣末な動機になぜ、振り回されなければならないのか、と感じる方もいるでしょう。そこには攻撃を支えるサービスの存在があるからです。いわゆる闇ネットでは、安価に攻撃ツールや攻撃サービスが売られています。ハッキングの技術などなくても、簡単にDDoS攻撃ができてしまうのです。あとはお小遣い程度のお金さえあれば(たとえばひと月19ドル99セント、など)、簡単に攻撃が可能なのです。たかが学生、たかが子供と侮らず、DDoS対策を行っておくことが大切です。 |